労働の価値観-ベーシックインカムとは・青ざめた犯罪者について 事務所便り2016年4月25日(月)No386

労働の価値観-ベーシックインカムとは

日本国憲法第二十五条で、すべての日本人は最低限の「健康で文化的な生活」をするための権利を保証されています。

「健康で文化的な生活」 とは、病院にかかれたり、衣食住の心配がないような生活の事と判断できます。

昨今は、人間も弱肉強食の世ですが、勝者だけが生き残る世界は問題が噴出し、強者に厳しいものです。

いまベーシックインカムが話題になっています。最低限所得保障の一種ですが、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とさる額の現金を無条件で定期的に支給するというものです。

スイスがベーシックインカム導入の可否を問う国民投票を6月中に実施する最終決定を行ったことが先月1日に、明らかになっています。

仮にこの国民投票でベーシックインカムの導入が決まった場合、スイス国民全員に対して無職、有職を問わず、1カ月2500スイスフラン(約30万円)のベーシックインカムが支給されることになります。

スイス政府は、1人あたり2500スイスフランのベーシックインカム支給に必要な予算は、2080億スイスフラン(約24兆円)が必要と試算しており、1500億スイスフランに関しては税収から、残額に関しては社会保障予算から支出することを予定しています。

ベーシックインカムの導入が決まった場合、国民は働かなくても日々の生活に必要な現金を得ることができるため、働くことを辞め、これによって結果的に、税収も減少することで、ベーシックインカムの支給そのものが困難になる恐れもありますが、スイス政府が事前に実施した国民を対象としたアンケート調査からは、ベーシックインカムが導入されれば、仕事は辞めると答えた人は全体の8%にとどまっており、政府は制度を維持することは可能と考えています。

ベーシックインカムの導入は、フィンランドも1カ月800ユーロ(約11万円)の支給を行う方向で調整段階に入り、最終決定を今年の11月までに行うことが予定されています。

日本は、労働者の価値観が西洋と異なり、働く場さえあれば今の「ゲートボル文化」は衰退するでしょう。

日本の高齢者はそもそも核家族で寂し過ぎるのです。

日本で導入方向が検討されれば、AIとロボットで稼ぎ、既存の制度の抜本的改革、公務員の大幅削減に始まり、明治維新に匹敵する大改革が行われるのです。

核開発の軍拡競争は過去です。

今世界はここまで来ています。

青ざめた犯罪者について

ツァラトゥストラはこう語った。

諸君、裁き手よ。彼を殺すならば、同情からでなくてはならない。復讐であってはならない。そして、彼を殺すことによって、おのれが生きながらえることが間違いではないと、思えなくてはならない。

諸君と諸君が殺す相手とが和解するだけでは十分でない。諸君の悲しみが、超人への愛とならねばならない。それゆえに、諸君が「それでもなお生きること」は、まちがいではない、そう思えなくては。

諸君はその犯罪者を「敵」と呼ぶべきだ、「悪人」ではなく。「病人」と呼ぶべきだ、「ならず者」ではなく、「愚か者」と呼ぶべきだ、「罪人」ではなく。

そして君よ、赤い法服に身を包んだ裁き手よ。君が心の中で言った一切のことを声にして言う、誰もが叫ぶだろう。「この汚物を、この毒虫を片付けろ」。

だが思考と行為は別だ。行為の結ぶ像とも別だ。それは因果の車輪でつながれているのではない。ニーチェ

PDFファイルはこちら

Follow me!