未経験ゾーン・AIが来る時代 事務所便り2016年7月4日(月)No397

未経験ゾーン

大英帝国であったイギリスが先月の国民投票でEUから離脱を可決する事態を誰も予想しなかった。実際天気予報を別にし明日何が起きるか誰もわからないのが現実です。
イギリス国民の大多数が離脱を望んだのです。

どうも混沌の時代の始まりのようです。人類の文化がアフリカに始まり、地中海、ヨーロッパへ、世界の中心はアメリカへ日本から、中国へ経済の主流が地球の回転方向の西へ西へと移り、インドへと渡り、次に宇宙へと人類が覇権を重ねていく過程でしょうか。

いつまでも追米である限り、日本の「終わりの始まり」という人もいます。

現状維持にはリスクが潜み、多くが退歩していくものです。

元本保証は別名現状維持といいますから、時間のほかに相対的に元本の果実を時代にゆだねるため、見えないものが失って行くのに気づくべきです。

世の中でリスクの先に常に進んでいる人がいます。「事業家」が今日ほど求められる時代は、戦後初めてではないでしょうか。

これから、又人類は武力で、問題の解決を手段とする歴史を愚かに繰り返すのでしょうか。

AIIB(アジアインフラ投資銀行)とTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加で、日米関係を優先した選択は必ずしも正しいとは限りません。

それぞれの構想の歴史的な優位性は明らかに中国の構想にあると考えれます。

田中角栄の日本列島改造論、内需拡大政策です。

交渉事ですからどちらにしても日本が主導権を握るチャンスはあります。日本がどうしたいのか将来の長期ビジョンが政権与党の追米政策で、示されなく疑わしいのです。

経済は常に軍事に優先します。従い未来への投資、教育投資がもっとも社会に有益です。インフラ投資よりも重要です。

日本は世界に対して何ができる。政権与党は戦後日本の有利な側面を過小評価し理想を失ってはいないでしょうか。

これまで日本は世界にどんな役割を果たしてきたのか、検証すべきです。強みを伸ばし発展推進することがより大切です。

これから日本の未来をどうすべきか、いったいどんな社会に私たちはしたいのでしょう。

AIが来る時代

私が尊敬する事業家で上京し、実際お目にした経営者に孫正義氏がいます。確かに内からパワーとオーラを発しています。TVでしか拝見したことがない、柳井正氏(ファーストリテイリング会長兼社長)、永守重信氏(日本電産会長兼社長)さんの著書は良く読みます。この方々はソフトバンクを社外取締役として支え、会社を一代で築いた日本を代表する経営者です。 時代の先見性と稀有な行動力で今日の会社を築きました。

明治初期の事業家である渋沢栄一翁も時代が生んだ偉人です。先進国を習い、鉱脈を感じ掘りだしたのです。

今時代は第4の変革期に入っています。それは「シンギュラリティ」(便り6月6日号参照)です。AIが人間を超える。従前の会計事務所は時代の後塵を拝し消滅の定めが想定されます。

時流を真剣に、顧客のこと背景の社会のことを考えれば、何が問題なのかは歴然です。己の欲望を主軸に置く思考は、最も軽蔑し排除すべきものでしょう。

会社が進歩発展しない理由は人々の心を掴んでいないのです。

これでは救うことにならず、打算が潜んでいれば人は感じ、なにを語ろうとそれは偽善でしょう。

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