コンピューターの仕事はしない・潜在能力と生産性 事務所便り2017年5月1日(月)No430

コンピューターの仕事はしない

大手企業と中小零細企業の給与格差は、一人当たりの生み出す付加価値の差です。資本生産性とも言います。

カギは資本家や投資家が儲ける仕組みをすでに所有するか、しているか使用するかです。

儲ける仕組みを例えれば、コンピュータになります。

コンピューターの能力を完全に支配し使用しているでしょうか。

実際は能力の極一部を使っているだけです。それでも普通の人間の能力を凌駕しています。

コンピューターをしのぐ有機的な結び付き、新たな価値を見出すことです。

コンピューターのアルゴリズム(手順)ではなく、人間の頭脳がこれを行う。

人の「感性」は、ビルゲイツよりスティーブ・ジョブス型の商品サービスがヒットを生み出すはずです。

今のところ創造の領域はまだ人間が超えています。

コンピューターが征服できる領域で、人間は完全なまで壊滅的に淘汰されます。

会計事務所も多くの粗製乱造型と少数精鋭型の棲み分けの二分化へ確実に進むでしょう。

当社は、「地域から明るい未来を作ろう」のテーマに透明性は業界第一、完全なオープンスタイル経理決算内容も全て各人の報酬も内部にガラス張りです。各人がいつでも全てを検索できるシステム運用です。

さらに理念も時勢の見方や考え方思いをA4サイズで毎週「事務所便り」を発行し、ネット発信を続けています。

勝負は行動する「人材」です。

たとえば金融業界における盛衰では二つの要素があります。一つは景気の変動、もう一つは金融サービスの盛衰によるものです。

人材は、良し悪しよりタイミングをうまく読み乗る、先見の能力が求められ、主導する小さなアイデアでも持つことであります。

熟知する業界で、足りないビジネスが存在するはず、それを提供し、業界の主導権を行動に示すことです。

それぞれの業界で必ず「勝てる所」がある筈です。

そこを磨き上げ他の追随を許さない程に資源を迅速に、徹底的に投入。余裕の時間とカネの集中です。

未来はすでに起きている・知っている新しい小さなもので、若者世代の変化の中に未来が始まっています。

潜在能力と生産性

日本の一人当たりの生産性(GNP)は先進国(20位以下)で全く、高くないのです。長時間労働でも生産性で逆転しているのです。

体質は何も変わっていない。昔、高田純次(70)で「5時から男」の有名なコマーシャルがありました。

居残りで滅私奉公をアピール。低賃金を割増の残業代で補足。日中は適当で夜から男。効率化でなく長時間労働に向け作業をする。連日長時間残業では実際、体(メンタル)は持ちません。

日本の生産性が低いのは当然で労務管理の官僚的評価基準に問題があるのです。

一人当たり、チームの目的や生産性の観点が完全に欠落している日本の勤務評価体制です。結果過労死や自殺が弱者と正直者が常識になりました。

この背景に日本を凌駕した資本主導のシャンパンタワー、闘わない労働組合(連合)の不幸な性(闘うポーズ)を記さない訳に行かない。

日本の付加価値は、産業の職人集団が作っているのですが、一人当たりの生産性と個人の潜在能力がアンバランスなのであります。

生産性は「効率」です。

潜在能力は「活用」ですから、即ち日本は双方が悪い。数字を忘れ効率の悪い作業を行っています。活用の反対は「リスク」です。

リスクを恐れる余り、リスクを飲込み活かしてない。個人の能力と自由な潜在能力を活用していないのです。

そして21世紀、皆誰しもこんな筈じゃなかったと、無情に晴れた敗戦の空を仰ぐのです。

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