適者生存の法則・芸妓と経営 事務所便り2017年6月5日(月)No435

適者生存の法則

今は冬の時代でしょうか。

景気回復が言われて久しいのですが、それは一部のうわ言でしょう。

元気は世界の一極、新幹線開通効果が盛んに言われてますが、最終消費者の貧困化は進み安心にはほど遠く不安は消えない。景気回復は一部分の事で有ってこの北陸地方も同じです。

未曽有の歴史的なマイナス金融緩和政策であってさえ一向に将来不安は解消されず、先進国で唯一人口減少に歯止めが掛かりません。

会社を地上の生物として見た場合、弱者が生き残るためには強い者の何倍も努力すれば、勝てると考えるのは実に甘い考えであります。

共存共栄でなく、適者生存の世界です。

自然界の法則では「弱肉強食」です。

地上は強いものが生き残る競争世界です。

強者は弱者の上に、君主は家来の上に存在します。

安定した平穏な環境は、仁義なき激しい生存競争を繰り広げているのです。

強いものが生き残り、弱いものが減っていくのですが弱者の存在なくして強者自体が生きれない。

消滅しないよう共生します。変化の大きい不安定な環境は生育に適していません。

しかし、劣悪な環境は、弱者が強者に勝てるチャンスを増加させます。

地上の生物は、これまで新たに生きる場所取りのため弱者は、変化(進化)を遂げて来たのです。

今世界は、大きな歴史的な変化が進行している途上でないでしょうか。

人類は地球を汚し、SFでなく他の天体に移住計画まで検討されている時代です。

予測不可能な変化が起きる環境では、生物は短く限りある命で繋ぎ、生きるスピードと多様性が弱者の可能性を生んで行きます。

トランプもアベ政権もそれ以上でも以下でもありません。その程度なのです。

バブル後、財務省官僚の財政金融政策の誤りの結果が現代の貧困を形成した。

芸妓と経営

今から先、私達の未来の生活はどうなっているか、10年5年先が見える人、考え想定できる人は、また目標のある人は、困難に直面した時、先を読み大義に殉じ切り開くと聞きます。

これには時勢の方向と強さを読み己の体力、気力を計り、成長の限界点まで見極めることですが、社長が満足し成長を諦めたらそこが会社の限界点であります。

金沢市は、藩政期から伝統工芸や伝統芸能を受け継ぎ、現在も伝統が生活の中に息づくまちです。茶屋街の歴史は古く、正式にその町割りができたのは、文政3年(1820年)、12代藩主前田斉広(なりなが)の頃といわれています。

この時代から二百年余(京都は三百五十年)、金沢の歴史とともに、芸を磨き、もてなしの心を受け継いできたのが金沢芸妓です。ひがし、にし、主計町の3つの三茶屋街には、現在も、金沢芸妓が日々厳しい稽古を重ね、その伝統を継承しています。これは美術や芸術の世界に息づく文化です。会社も文化の域に達したい。/p>

針葉樹に松があります。厳しい冬でも葉を落とさないマツは、古来より不老長寿のシンボルとされてきました。

松の名を冠した、有名人に松下幸之助がいます。

残した言葉に「一人の人間も首を切ってはいけない、そうでなければ松下電器が残る意味がない」と語っていました。

昨今に見る派遣切り、さっさと葉を落とす現代の木々たち、人間文化も踏みにじり、欲が優先する資本主義の復刻版に見えてならない。

会社も文化の域にまで達すれば長く「存続」できます。

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