行く年来る年・真当な商売 事務所便り2013年12月17日(火)No327

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行く年来る年

 今年も事務所便りをお読み頂き、誠にありがとうございます。平成20年6月の初刊発行から5年を経過、今年の最終号です。
 前取締役、片山豊樹税理士を平成20年1月7日に解任、新たに就任した現取締役の中村弘税理士が発行する「事務所便り」です。
 全国に6万を超える税理士で代表自らが紙ベースで週刊発行を継続しているケースを、私は知りません。
皆様のおかげで号を重ねることが出来ました。
 初対面の方には名刺代わりとして既発行をお渡し、多くの反響を得ています。
「便り」は、私の物事の見方考え方が明確に投影しているものです。
 前税理士片山豊樹を不正競争防止法で提訴、今年9月に最高裁判所で勝訴が確定しました。
「天網恢々疎にして漏らさず」の検証と当初から明らかにし、話し合いは一切拒否のため、主張の正当性を司法の場で検証していたものです。
逆は、言うまでもないでしょう。

 平成27年1月からは相続増税。
来年の4月から消費増税がスタートします。
 このままでは、消費税3%を5%に2%増税したポマード宰相・橋本龍太郎の増税で、日本が長期のデフレを招き衰退した二の舞いです。
 今回はそれを上回る規模の3%増税で更に2年後、プラス2%増の10%の消費税で超デフレ政策です。
 景気回復すれば消費税に頼らなくても、直接税の自然増収で財源問題が解決する基本を完全に踏み外しています。欧米の政策をなぞり追随する財務省官僚の政策は、国賊ものであります。
 現在でも成長戦略の脆弱性が問われていますが、同一の官僚が書く政策ですから全く先が見えない。
 来年の消費税増税に対し更なる強力な対策を打ち出さない限り確実にリセッション、後退が明白です。
日本は三流国家に転落するのが確実、事態は相当に深刻だと言えます。
そもそも消費増税は復活まで見送り、二年が相当です。

 シジフォスの神話がよみがえる。
神々の怒りを買い、大きな岩を山頂に押して運ぶという罰です。彼は神々の言い付け通りに苦労して岩を運ぶのですが、山頂に運び終えたその瞬間に岩は転がり落ちてしまう。同じ動作を何度繰り返しても、結局は同じ結果にしかならない罰です。
 人は皆いずれは死に、全ては水泡に帰す事を承知しているにも拘わらず、それでも生き続ける人間の姿を、そして人類全体の運命を描く。
 TV新聞マスコミは真実を何故か、報道しないものです。
 

真当な商売

 最近、複数の経営者にお話が出来る機会がありました。
事業の継続の力についてです。
 まずお話に出たのは、人道の道に反していないかでした。
経営の順調な企業は基本に素直です。
納期より先に渡すなどの、スピード感。
それらの総合力が企業の強み。期待感が同業者から選ばれる信用力でしょう。
 現在苦境の企業は会社の物差しが、状況に合っていないのでないでしょうか。
 同業者に対抗が値下げしか対抗できなければ、基本が揺らぐことは当然です。
人道破壊から生まれるのは、不当なもの、不正が生まれるのは当然です。
最近では偽装の問題が大きく報道されています。
築いてきた信用・信頼が一瞬に消滅しています。
 会社を潰さないため、雇用を守るためにも地道に真っ当な商売を続けることが、生き抜く全てであります。
 来年も皆様、良い年にするため、共に頑張りましょう。

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