共感の時代・遠くを見れば今が解かる 事務所便り2013年8月5日(月)No307

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共感の時代

 最近TVで、戦いに勝利した万歳三唱を見かけます。
誰に対して万歳なのでしょう。それは自分に対してか?
 「道」の場において戦いに勝利した時、万歳やガッツポーズは日本の流儀に反する。戦いは死闘を繰り広げ決着するものです。
万歳は日本の流儀に反します。
 過去相撲においても、ガッツポーズの横綱がいました。
当時日本の文化として問題になりました。
 柔道でも剣道でも「道」は相手を思いたる「残心」が真髄であります。
武士道の心を忘れさせられた日本人が増えました。本物が消滅したようです。
 ゲームの勝利は万歳が似合うが、お手上げの無条件降伏、ホールドアップと見間違う。
選挙戦はまさに選挙道でなく「ゲーム」の感がある。
一対一の戦いにおいても日本人は「残心」を大切にしなければならない。
 欧米主義が支配した日本は世界の主流から乖離し始めていないか。一瞬でも驕りが見えないか。
 「残心」とは、だらしなくない事や気を抜かない事や卑怯でない事であり、裏を返せば「美しい所作」の継続ともいえる。
相手のある場合において卑怯でない、驕らない、高ぶらない事や試合う(しあう)相手がある事に感謝する。どんな相手でも相手があって初めて技術の向上が出来ることや相手から自身が学べたり初心に帰る事など、相互扶助であるという認識を常に忘れない心の緊張でもある。相手を尊重する思いやる事でもある。(ウィキペディア)
勝ち負けは、勝ちが一人。敗者が大多数です。
負けるとはなんだろう。日本人の負けを知ろう。
 経験は負けるほうが多いのが普通です。負けでもあきらめない限り必ず勝てる。
闘うときお互い相手がわかっている。
背負う覚悟、係わる限り隣の人の荷を軽くしたい。
 人と合い、感じ納得いく生き方をしたいものです。
 国立科学博物館で一千六百年を生きた屋久島の縄文杉を見た。思考を超えた一ミリ未満の緻密な年輪、日本人を育んだ四季と災害の試練に耐える歴史に、素直に先人への思いに至る。

 日本人の美意識、思いが共感できれば実にうれしいものであります。
 

遠くを見れば今が解かる

 企業が業績不振になるのに、外部環境を上げる方がおいでますが、立派に黒字を出す企業もあります。このことは業績不振の原因が企業内部にあることを示しています。
 外部要因を挙げる人は、反省がなく自分の間違いや問題をわかっていないのです。
 業不振の結果が現在とすれば、企業活動の推移を5年以上の貸借対象表勘定科目別の一覧表を見れば、時代をどう認識し手を打ったか透けて見えます。
 経営能力は未来を予測し、行動することです。
0・3%の大企業は時代を主導し見ています。残りの中小零細企業はマスコミに翻弄される浮き草。
 想定内で失敗経験を重ね、未来を見据える。これしか零細企業は「世界の海賊」に対峙できません。
 米英の常識に従う必要はありません。役人は常識を破る気概を失ってはならないのです。
 自分たちが不利になる前にルールを改定するのがグローバル(欧米)主義であります。
 TPPは中国の台頭にクサビ、9月のキャロライン駐日大使は、日本の国民感情を抑えるための配置です。

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