壊れるシステム・どう勝ち続けるか・禍は上から起きる 事務所便り2013年3月25日(月)No295

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壊れるシステム

 前政権は「コンクリートから人へ」の大転換を掲げ政権に就いたが、子供騙し。結果これまでのシステム、国民が大きく破損したのである。
 デフレに手を打てず空白の三年間で、働く国民に構造的変化が起きた。
「三本の矢」の一つ、財政出動の公共事業は資材も人(職人)も足らない状況(手抜き)が透けてくる。
 TPPで、原材料の支配が進み食料品等の高騰が発生する。需要と供給に従前にない構造的変化が起きるであろう。 資源のフラット化が進み、物は低きから高きに流れるのである。
 これがTPPインフレのシュミレーションである。新たな資本主義の支配と供給、追米の新戦国時代のステージに入ったと言える。

「10年先を見、どうしょう」
と常に考える。
 金沢工業大学名誉教授の奥村善久氏は先月米ワシントンで開かれた全米工学アカデミーの授賞式で「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」を受賞した。同賞は工学の発展に貢献した人物に授与され、「工学分野のノーベル賞」とも呼ばれる賞で、マスコミに奥村氏が語っていました。
 「どうしてもこれがやりたいということを5年、10年先でもきちっと決め、これは自分のミッション(使命)であると考えている」
 これは聖路加国際病院理事長、日野原重明氏(百一歳)が語っている。
 すなわち、先がどうあってほしいか、どう影響してくるか、実行で後が大きく違って来るのです。
 社会の行く先、進歩に先行して行動しています。
 太平洋戦争時、ゼロ戦のパイロットは、敵機の未来位置の先の先を知り、回避するであろう先に機銃弾を集中すると語っている。
ー「大空のサムライ」坂井三郎。
 隕石も秒速数十㎞、到達位置が見えない空気で変わる。
 人は結局、自分の感覚を素直に信じ行動する。後は天に従うだけです。
 追米が命、何も考えず傘下に生きるのが使命では、現代は奴隷国家である。これは壊れるシステムだ。
 

どう勝ち続けるか

 「善の循環」、他人の利益を図らずして、自らの繁栄はない。創意工夫に努め、世の中に新しい価値をもたらさなければならない。
「失敗しても成功せよ」「野戦の一刀流」「川上遡上主義」「土地っ子になれ」以上がYKKグループの精神です。
 顧客にとって何が求められているか肌で感じ、吸収できるか。
 答えは会議室でなく現場である。現場をどれだけ知るかで決まるのである。
 

禍は上から起きる

「禍」は下から起きると、語る経営者がいます。
これは自らの限界を、認めたものです。

 組織は、頭から腐る。

 「禍」は上から起こります。
 「禍」は、上の能力を超えない。
 越えたら消滅です。
 すなわち、下が変わることより上が変わることです。

「善」は、上から起きるのである。
上が下を批難するとき、己の足らなさを知る。

上が、下の出来を決める。その現実は見えないもの。
 直感は後で確認され、違和感は正直である。
 先入観から離れた第一印象は、外れないものです。

 上は総じて聡明にして謙虚で重厚である。
 武士道は「礼」に始まり「礼」に終わる。「礼」は、人の感情を支配するのである。

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