悲劇は何から起きる・税の利権 事務所便り2013年3月4日(月)No292

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悲劇は何から起きる

 ワンマンの失敗原因について、亡三鬼陽之助が書いています。
①没落寸前までワンマンの火を消さない。
②偶然の成功をあたかも自分の実力のごとく錯覚、過信する。
③事業の転換の必要性に気付かず、また気付いても実行しない。
④相手を知らないため、あるいは軽視、楽観した。
⑤事業に対して保険の必要性を知らず、知っていてもしていない。
 「保険」は、すべての仕事、事業に共通した、危険負担の回避です。真坂の不可抗力や、想定外を担保する「ヘッジ」です。確実な利益を確定し、積み重ねる為である。
 事業は失敗が続くゲームと割り切り、失敗は出来るだけ小さくすること。
 基本は迷いが生じたら、一旦撤収。損失を確定(困難)。
 最悪から逃れる為、認識していればヘッジの考え方はすべてに共通する。保険会社だけが保険でない。当事務所もヘッジの一部です。
あらゆることが保険です。すでに十分に考えられているとは思いますが、実行する前、第三者の話を聞く、相談の習慣は貴重です。 想定外を想定。
そして考え選択です。
 最高の予言者は過去。過去の集約が人類の歴史、しかも失敗の歴史です。
成功は一時、失敗の連続が歴史だ。
 自然は「神」の文化が日本にある。自然を畏れ謙虚に学ぶ国民性がある。
 会社の真理は「他利」にあり。生活の糧、従業員の会社。株主では絶対にない。
 創業した会社思想は、押しなべてキリスト教的、欧米思想である。どうしても独善、ワンマンの匂いが強くなり、謙虚さを失いがち、それは立派な「公害」。

 官僚が書くアベノミクス「三本の矢」は一本でも的を外せば日本が瓦解へと向かう。それをオバマ氏は分かっているから米国の都合が最優先する。地政学上からも、米は日本の弱体化をこれ以上、望んでいない。
 中国の覇権が自分達の衰退につながるからです。
当然為替について、米国から雑音が少ない理由です。

 敗戦において、吉田茂の選択と動機は適切だったと思う。それから60年を過ぎ、政府日銀の金融政策、経済(為替)敗戦です。
 これまで世界の総力戦は4年で決着している。
官僚に支配騙され20年の衰退。
 今回の「選択」は、敗戦時のそれに匹敵する。「陽は沈む」?。
久しぶりの政治家?したたかに独立国家の立ち回りを期待したい。
安倍氏がしゃぶり尽される宿命は誤りか、しばらくは様子を眺めたいものです。
 

税の利権

 菅直人前首相「増税すれば経済成長する」。枝野幸男前官房長官「利上げすれば景気回復する」。当時から内閣は「村」の一員に見えていた。
 上京すれば分ります。毎日、都電の飛び込み自殺、都会の日常感覚に付いていけません。
 今度の「三本の矢」も官僚と省庁のバラマキ、既得権益が優先し、当然シロアリ利権の復活が想定できる。
 日銀が、失業、倒産、自殺をここまで増やした、認識と責任感をまったく感じない。
 不況の最大要因が円高の為替レートだ。これはマネーの供給量にあるにも係わらず、日銀が権益擁護の制限を繰り返したのが、「円高デフレ不況」の本質である。
 今回の財務省案「信託銀行」千五百万円の教育資金の贈与預託は、利権構造そのもの、「事実は見える」が、「本質は見えない」ものである。
 経験的、事象的、実在的な背景を自分で考え、本質を洞察する。 細部を認知することで現実が理解できる。
 ありのままの現場と現実を直観すれば背景の本質に気付く、即ち「神も、悪魔も細部に宿る」。

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