敗者の呪縛・樹を植える人生 事務所便り2013年1月28日(月)No287

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敗者の呪縛

 日本国憲法前文です。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民(米国)に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民(米国)の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民(米国)に由来し、その権力は国民(米国)の代表者がこれを行使し、その福利は国民(米国)がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民(米国)が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。(1946年11月3日憲法公布)

 以上のように、占領下の憲法は国民を米国と入れ変えると実に違和感がない。見事な占領政策です。
今の日本の課題・従属国が透けてきます。
 これまで日本人は洗脳され続け忠実に遂行してきたのです。
 自らで情報収集が基本。マスコミが報ずる背景を深く洞察しなければならない。報道の無条件降伏は日本文化が内部から侵食される歴史ではなかったか。
 ニートやワーキングプアなど日本、若者の弱体化は、社会の構造的問題のようです。
米国は日本を殺さない程度に食い尽くす。ご機嫌を取り、擦り寄る勢力があるのも現実です。

『ならぬものはならぬ』真の構造改革が必要です。
日本は世界戦略なき、国家的使命を喪失しているのではないか。
 

樹を植える人生

 仕事は誰かの喜びのためにある。
 一つのグー(愛)は千人のチョキ(卑)に勝つ。
 ”デンマルク国の話”から 内村鑑三 灌漑と植林
ー「国は戦争に負けても滅びません。実に戦争に勝って滅びた国は歴史上けっして少なくないのであります。国の興亡は戦争の勝敗によりません、その民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神ありて国は戦争に負けても衰えません。否、その正反対が事実であります。牢固たる精神ありて戦敗はかえって善き刺激となりて不幸の民を興します。デンマークは実にその善き実例であります。」ー
   これは第二次大戦後に書かれたものではありません。
 日清日露の勝利に躍り上がる日本でこんな人がいたのです。
 勝っている時に負けたときのことを考え、負けたときに勝ったときのことを考える歴史観。その慧眼の基礎に明治人の傑出した教養があったのです。
 われわれは未来にどんな樹を植えましょうか。

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