足らない野性・経営指針と最高裁判決 事務所便り2014年4月14日(月)No343

仕事を通じ顧客と従業員、仲間を幸せにし社会に貢献する

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足らない野性

 欲も我も捨てなくていい理性を使って、欲や我を人の役に立つものにすればいい。
我は、人間である限り捨てることはできないし、捨てる努力はしなくてもいい。
我は、人間であることの証(あかし)です。
 ただし、欲や我があることを自覚すること。
肉体を持った自己が存在し、理性を持った自分が存在する限り、我はでてくるものです。
肉体がある限り我も欲もなくならない。
自覚された我を、小さな「われ」から、大きな「われ」へ成長させていくことに人間的成長のプロセスがある。

「自分には、我がある」と認め、人間にしかない理性を使って、我をどう活かすか。
人間性の幅を広げる努力をする。
包容力のある人間になる努力をする。

欲も捨てなくてもいい。物欲も捨てなくていい。
生きる限り欲求・欲望は、命の底から湧いてくる。

感性が感じるもの。湧いてきた欲求や欲望を、理性を使ってより人間的なものにする。
欲求・欲望を満たすためだけだと、人に迷惑をかけたり、人のためにならないこともしてしまう。
人の役に立つように、人に喜んでもらえるものにするために理性を使う。

「寒さをしのげればいい」という考え方だけでは、建築文化は発達しないし、服飾文化も発達しない。
すべての発展には、物欲を人間的に品格のある洗練されたものにする意志がある。
物欲を、人間的な物欲にする努力の文化が文明を発展させてきたのです。
お茶を飲むという行為を洗練し、品格のあるものにしたものが、茶道。
商売も、そこに人間的な品格のあるものを加えると、経営は商道と呼ばれる。

東洋の思想は、物欲を洗練し、「道」に見る品格にしてきた文化です。

我は、自己の存在証明であり、我を捨てれば人間の成長はなくなる。
物欲を捨てれば、文化や文明の発達はなくなる。
即ち欲や我がなくなれば、人間ではなくなる。
 大切なことは、我や欲を捨てるのではなく、すべてを肯定し、自分には我も欲もあると認める。
我をなくす不自然で、無理な生き方をするのではなく、人間であることに対して素直になることです。
「足るを知る」から、
「より高度な足るを知る」をめざすべき。
ー感性論哲学ー

経営者も同じ。
足るを知る理性の奴隷でなく、足らざるを知る、太古からの獣の「野性」です。
福沢諭吉はこれを、考えない「獣勇」と言っている。

 

経営指針と最高裁判決

一、仕事を通じ顧客と従業員、仲間を幸せにし社会に貢献する。
二、雇用を生み、利益をだし、税を納める。
三、素早い対応と処理の追求。
 この三つが弊社、代表取締役中村弘の長中短期の経営指針・理念です。

平成20年10月28日有限会社西川経営オフィスサービスの前取締役を不正競争防止法で損害賠償訴訟(金沢地裁・名古屋高裁金沢支部)をしました。
昨年、平成25年9月19日最高裁は上告を棄却、判決が確定しました。
 当事務所の主張を裁判所が受け入れたのです。
端的に言えば「乗っ取り」裁き。
 当時、仲裁を北陸税理士会に申し入れましたが、消極的な態度に終始し責務を果しませんでした。
どんな不条理も、最後まで絶対諦めない。
前取締役は話し合いを一貫して拒否。「義」を検証するため提訴したものです。

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