偽証NHK「交響曲第一番」・数字の背後 事務所便り2014年3月3日(月)No337

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偽証NHK「交響曲第一番」

 聴覚障害を偽った、作曲家をNHKが取り上げ放送、見事に騙されました。
二年前の「便りNO・278号」に書評を書きました。
 再掲します。
=最近読んだ本で感動したシンホニーの一冊です。 何回も涙でページをめくることができませんでした。
 佐村河内 守(さむらごうち まもる)著、被爆二世で三十五歳で全聾唖(ろうあ)になった作曲家です。
感動の余りCDを注文しました。
日本が生んだ21世紀の生きるベートーベンとも呼ばれています。
 すさまじい葛藤、二回の自殺未遂、母の虐待で障害が残った「しお」ちゃんとの出会い、どこか見えざる存在を信じる。
 また天才を支える妻の存在に、強い関心があります。
私は本から風や音、景色と空気、気温や匂いまでも感じる希少な一冊です。
写生のイラスト  すさまじい逆境を超える者のみがたどり着ける領域、 闇の中の小さな光の希望。
「人は闇に落ちて初めて小さな光に気づくでしょう」
「欠けたところがない者こそ欠陥人間である」
「人生とは苦である」(ブッダ)
 最終の行。真実は闇の中にこそ隠されれているー宝物は決して光の中でなく、闇の中にこそ巧みに隠されているように。=
 今回NHKで全国放送された「佐村河内 守」著者は全くのでたらめ詐欺師だと、明らかになりました。受信料を徴収し騙した報道に問題がないのでしょうか。
NHKはグルだと思うしかないのですが、何を言われても真っ赤な映像ウソです。虚偽報送をした事実が消えていない。
詐欺師に加担するNHKを含め、マスコミを信頼に値するとは絶対に思えません。
本当に悲しくなります。世の中は、この程度のものです。
 実際「事務所便り」は加害者に加担した、被害者であります。責任が全くないと言い切るつもりはありません。単純に虚を見抜けない己の甘さを恥、少なくとも信じ騙され書いた結果責任がある。帯を書いた五木寛之も変わらない。
 配偶者も同罪?被害者でしょうか。実質グルか、絶対に知っていたと思う。
張り込み取材が足らないのです。著書はプロのゴーストライターではと疑う。
 後から見れば、見事な絵に描いたような騙しの貴重な参考書で、277ページの出来すぎた資料になる。
いま以前国会でも触れられた88年バブル末期の「一杯のかけそば」の話を思い出し、当時の世相とダブった。
 NHKは制作した番組の責任をどう逃げ切るのでしょうか。全職員は期待した対応をするか、中枢本部の体質を証明できるか見ものです。
公共放送NHKは受信料を強要する資格は絶対にないと思いと思う。

数字の背後

 経験ある調査官は、現場で数字の背後にある隠れた事実、即ち人を見ているのです。担当者を通じ経営者を素直に感じているのです。そこから事実と証拠を明らかにする作業を繰り広げます。
 夏の日冷房のない資料室で一人一週間こもりきりの資料めくり、指の指紋が何回も赤く消えた。自分の読みが正しいか自分が問題としたことを検証するのですから昼食抜きの長期間でも耐えきれるのです。結果努力は見事なほど、自分が絵に書いた通りの動きを時間経過を含めた、ストーリーをリアルに物的証拠で描き出せるものです。
当時は現物で嘘の確認だけ、本人に事情を聞く必要が少なかったと記憶している。
 民主党政権交代で、半世紀ぶりの国税通則法の大改正施行で、税務署の現場が大きく変わっています。これまでの現場では、事実と証拠の把握に多大な時間と労苦を要するため、お役人根性丸出しで弱い者いじめ、取引に持ち込む権力行政が横行していました。
これを許し戦わない先生方と、権力を過大視する利害最優先の納税者を見て問題がなかったと言い切れません。
 事実と証拠が最優先される税務行政の現場にいま少しシフトしています。

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