歴史に学ぶ-人件費はコストではない-・スピードが最重要事項 事務所便り2013年1月15日(火)No285

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歴史に学ぶ -人件費はコストではない-

 ピター・ドラッカーは、「事業の目的は利益を生み出すことよりも、顧客を生み出すこと、したがって労働賃金は企業のコストではなく資産である」と主張していた。これは人間をモノと捉えるのでなく、創造性を高め得る主体と見ることにより、その価値は幾倍にもなるとの考え方である。
 したがい、人件費を生かすも殺すも経営者(経団連)の能力次第なのである。企業の利益はそれなくして経済活動は成立しないことは言をまたない。そして、市場経済を構成する基本的要因である情報公開、公正性や誠意、正義といった原則を完全に踏みにじり、隠ぺいと強欲と無知を繰り返す行為は、むしろ非市場主義の典型というべきものである。
 一部の資本家の手元に過剰な資本が蓄積されることなく、すなわち繰り返し迅速な資本の投入が行われる社会が、豊かさを実現できるスピードが速い社会なのである。
 もし、資本家がそのような「徳」の高い倫理観に満ちた行動を取らない場合は、やむを得ないことではあるが、税という形で国家がこれを吸い上げ、資本家に代わってさらなる資本の投入を行うべきであるが、企業献金の合法化は資本家の「徳」が微塵もない。
 グローバル競争において外国企業に負けると宣伝、莫大な利益を内部留保しているのである。
 戦後政権は大企業にこれまで全く手を付けてこなかった。戦後体制は国民無視、強欲な強者が役人を支配する社会である。
 日本国民を捻り潰すのは実に簡単。官・政・マスコミを支配することです。
これが戦後日本が四半世紀に渡り究極のデフレに苦しむ要因です。
 本気になってどこまで国民に軸を置くのか、お手並みをアベ二世に期待するしかない?。
アベノミックスは結局、小泉売国政権の焼き直し?。規制緩和と減税で大企業を潤して、プレスリーを踊り国民に成果は回さなかったではないか。
 国民は赤子ではいけない。もっともっと賢くならなければならない。時には石をも手にしなければならぬ。
 西洋では民主主義獲得の歴史は、血の歴史でもあったのです。
 

スピードが最重要事項

 仕事はスピードが命です。同じ仕事をいかに早く成し遂げるかの時代です。単なる伝言であっても即取り継ぎ、対応すべきであると考えます。
 顧客はスピーデーな対応で仕事の深い信頼性と確実性を感じ取れます。
 時間は、未来から流れてきています。神の領域の時間を手中にすることは出来ません。しかし時間をより知ることは可能です。それにより、世界までも支配することは可能です。
 GPSの精度に時間は不可欠です。時代の何処にいるか現在地を知らずして方向も行き先もあり得ない。
時間の密度を究極的に引き上げることで、インスピレーションがより輝きを増します。
 フィラメントからLED照明に変わった技術革新が社会現象となり、AKB48が日本文化を変えたように、数と密度の高さが、日本が時代と世界を先導しています。
  これらは「日本刀」の鍛錬に見た「職人・国家」の美意識に共通するものです。

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