現実を観よ・為替が支配 事務所便り2016年5月30日(月)No391

仕事を通じ顧客と従業員、仲間を幸せにし社会に貢献する
現実を観よ
「信じることには偽りが多く、疑うことに真理が多い。世間を見渡せば、愚かな人は人の言葉を信じ、書を信じ(映像を信じ)、神仏を信じ、迷信を信じている。
人間社会にある真理の多寡を調べれば、正しいことが多いとはとても言えない。
真理が少ないなら、偽りが多いことになる。つまり、人は何かを信じるとき、多くは偽りを信じているのだ。
人間の世界が進歩し真理に到達するためには、異説を出し論争するしかないのです。
「学問のすすめ」十五編
現代のような世界的な転換期においては常識を疑い、多数の考え方や行動は誤りで、成功や幸福には結びつかないのです。
したがい
①疑う能力を高める。
②本質を捉える判断基準。
③取捨選択の視野・能力を高める。
ことが不可欠になります。
多くが間違うのは、人か、制度です。
よって仕組み自体の改善を常に検討しなければならない。企業も変わりない。
政権と財務官僚が創り出した財政危機、世界的規模のグローバル化、持つものと持たざる者との格差拡大、近隣諸国の覇権主義、国際マーケットで次々と日本企業が敗北し、閉塞感や不安が高まっています。
言えることは国に全く依存できない状況です。
歴史でいえば戦後の70年は「江戸時代」であった。
国に依存して、お任せで個人が生きていける時代は崩壊しています。そんな時世はすでに終わっています。
日本が世界に飛翔できる憲法9条を、なぜアベ政権は改正しなければならないのでしょう。
果たして勝者が敗者に押し付けた憲法でしょうか。問題視する人のパワーゲーム、その目的は?。
2009年4月プラハ演説でオバマ大統領のダブルスタンダードの核廃絶でしょう。
日本は自由貿易と平和なしに生存できません。
核廃絶と9条は両輪です。一層の輝きを放っています。
この優位性は、世界の先進国で我国だけです。
日本の未来を、私たちはどう決め創るのでしょう。
世界は日本国憲法第9条を目指すべきです。
これは世界の人間的な希望であります。
為替が支配
最近、東芝に始まり、シャープ、三菱自、スズキと、立て続けに日本一流企業の経営がおかしくなっています。
トヨタも来年17年3月の決算見通しで連結営業利益が衝撃的な4割減の1兆7000億円になると発表しました。豊田社長は、為替で下駄をはいていたから16年の利益は追い風参考記録と割り切っています。
ということはアベノミクスと異次元の金融緩和で引き出した円安は、賞味期限3年ペテン師達のボーナスだったということです。
ちなみに為替のベースは、前期は120円でしたが今期は105円の見通しの算出であります。
注目は同社長が記者会見で述べた「組織が拡大し、機能間の調整が増えるなか、意思決定の実行やスピードが落ちてきた」という発言があります。
世界の大競争時代に危機意識の喪失、大企業の驕りはないでしょうか。
為替は株価と同じで思惑、需給関係で動く。世界の機関投資家で日々動きます。