人のため・嫌われる 事務所便り2016年8月29日(月)No402

人のため
この事実を、ご存知でしょうか。
「人のために頑張る」という偽りについてです。
「人のために頑張ります」
「人様のために、一生懸命です」
自分のことより、他人のことを優先して考える人は、優しく思いやりがあり、人間として素晴らしく感じます。
一般的にも「人様のために」という言葉は、受けがいいものです。
あなたもこうした人は「素晴らしい人だな」と感じることでしょう。
反論できる人は、なかなかいません。
しかし、私はこれまで「人のために頑張ります」という人で、本当に輝いている人を見たことがありません。
人のために頑張っている人に限って、自分の生活は貧しかったり、家族や人間関係がうまくいっていなかったりします。
他人のことばかり考え、頑張りすぎて、自分の生活が傾いているのです。
遠くばかりを見ているから、石につまずくようなイメージです。
他人の幸せばかりを考えすぎて、自分の幸せはまったく考えていません。
自分のことを考える余裕はなくなり、生活は貧しくなります。
人のために頑張っても、自分の幸せにつながっていなければ、不幸の道を歩んでいるということです。
漢字では「人の為(ひとのため)」と書いて「偽(いつわり)」と書きます。
人のために頑張るというモチベーションは偽りであり、本当に心から人のために頑張っているわけではありません。
結局「頼りにされたい」「ありがとう」と言われたいという願望のために、人のために頑張っているのです。
頼りにされるのはいいのですが、本当に自分の幸せにもつながっているかというと、そうでもない。
「人の為」という大義名分によって、自分を偽っているのです。
灯台では、遠くを照らせば、足元が暗くなります。
人のために生きるほど、自分の生活は貧しくなってしまうのです。
嫌われるのは、できるだけ避けたいことです。
できるだけ多くの人たちと仲良くやっていくに、超したことはありません。
多くの人と仲良くすればするほど、多くの協力や援助が得られ、夢に向かうスピードが加速するでしょう。
嫌われる
人生では、必ず誰かに嫌われます。
誰からも嫌われない人生は、ありえません。
世の中にはさまざまな人がいますから、自分の意見や考えに同意してくれない人も、必ずいます。
自分の信念を貫くのなら、嫌われる覚悟が必要です。
同意してくれない人のために、自分の道を諦める必要はありません。
誰かに嫌われたまま生きているのは、悪い人生であるように思えますが、そういうものです。
嫌われないように生きていこうとすれば、どの道にも歩めなくなります。
誰からも好かれようとする八方美人より、誰かに嫌われる覚悟のある人のほうが、輝いています。
反対者がいるくらいで、めげるのなら、その程度の信念です。
嫌われたくらいで、諦めるのなら、その程度の夢です。
反対されたり嫌われたりすれば、信念を試されていると考えます。
嫌われて、大いに結構ではありませんか。
すべての人から好かれるのを、やめることです。
誰からも好かれようとするから、はつらつと生きてけるのではありません。
嫌われる覚悟ができるから、はつらつと生きていけるのです。
嫌われる覚悟ができたとき、いい意味で、吹っ切れます。
初めて自由が手に入り、自分らしく生きていけるようになります。
嫌われたら、そのままにして、自分の道を突き進みましょう。
嫌われる覚悟ができたとき、夢に向かうスピードが、より一段と速くなるのです。
ー 人生を豊かにする30の習慣より