大ピンチとチャンス・失敗の肯定 事務所便り2016年11月8日(火)No407

大ピンチとチャンス

今私たちは「次第に断ちいかなくなるかも知れない」不安の中にいるのではと時折思ってしまう。

将来の生活が大丈夫と言い切れない確信を持てない「不安」どころではない時代、急速に奈落に落ちていく未曽有の時代が、目前に来ているのではないだろうか。

寄るべき有限の自然や資源、環境を消費し破壊して、どんな時代より将来不安に怯えはじめ、多数の人々が自分だけの自己防衛に躍起になってきたような気がします。

地上のどんな大国も利己的な世界観です。

どこかの国の選挙においても、綺麗ごとを並べ自分の立場を守ることしか考えない近代社会は、守銭奴の発想が善である概念が最優先している。

労働とは伝統的に、良い仕事をして富と名声を得ていく労働観が表向きに消滅したのではないか。

人は良い仕事とは何かの本質的な問に、常に答えを持っていなければならない。

ついこの間まで、終身雇用と年功序列賃金の下で安定した生活設計ができましたが、前の小泉・竹中平蔵ラインで、公然と米主導のルールに勝手に変え、これまでの日本人の生活や労働を見事に破壊しました。

抵抗勢力の「悪」に回ることを嫌い世界標準を人々が受け入れ、政権を選択したのです。

アベ氏を含めて主導権を取ったものが「善」の社会ルールで、多くの人が自己防衛に走る回る米国に従う形、心身共に完璧な従属国が整ったのです。

常に降りる「はしご」の用意を忘れてはいけない。

現代は機械やコンピューターができない仕事を、どれだけ出来るかに、会社や個人が問われています。

これは人間が出来る「創造性」です。

どれだけ発揮するかが今後の課題でしょう。

従前のやり方や仕方で成果がなく改善しないとすれば、多くの失敗を覚悟し、経験を積み重ね僅かでも明日に繋げる。

それぞれが自分だけの法則で目的と目標と時間を決め、トライし進化と発展を作り出すしかないのです。

いずれにしても、チャンスは常に取りに行くもので、与えられるものは常にピンチですから、即応時に直観的思考の選択に従う。先送りは損得の判断が優先する。

結果は、それぞれ「運」が決めるのです。

それしか弱肉強食の生存競争社会で生き抜くすべを、今のところ持ち合わせていません。

失敗の肯定

「頑張れば夢がかなう」はどんなに努力をしてもできない嘘である。

個人も会社も社会や国家も成功の奢りが、後に失敗に繋がっていく。

決断や選択は、損得より美や善悪判断が最優先し、経験を積み重ねた五感や直感から来る感覚、言語(理論)化しにくい一瞬の判断が正しいことが多いと思う。

一般的な常識に従うことではない。

部品化された「労働力」派遣、パート、契約、非正規の絶対多数の低賃金労働者は、夢を持てる社会であるはずがない。

生産と消費の拡大、右肩上がりの時代を生きた人々が、「人並」を手に入れたかもしれないが、幸せな生を手に入れたとはどうしても思えない。

企業社会に生きる人たちは、強く大きいものに従い、安定を求めてその代償が市場原理主義の「競争社会」が覆い尽くし、何のために働くのか分からない、過労自殺を生む社会を創出し、人間の働く目的と役割が何なのか、見えにくい社会状況を作り出しました。

経営者の皆さんは仕事を通じて何をしたいのでしょう。事業の発展、社会貢献でしょう。

結果が経常利益でしたら暦年赤字は「失敗」でしょう。

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